
電子書籍の読書にお薦めなのは、メーカー製の「電子書籍専用端末」と汎用のタブレット型端末だ。
キャリア端末は書籍の購入やダウンロードが手軽なのだが、月額料金やパケット料金がかかるため割高になってしまう。
スマートフォンは画面が小さいため、たまに読書する程度ならいいが、しっかりと読書を楽しみたい人には向いていない。
ここでは電子書籍閲覧に向くタブレット型端末を紹介していこう。
ソニー 「Reader」

2010年12月発売。5型(600×800ドット、白黒16階調)の「Reader Pocket
Edition『PRS-350』」と6型(同)の「Reader Touch
Edition『PRS-650』」の2モデルをラインアップする電子ペーパー採用の電子書籍端末。
どちらもタッチパネル搭載で2GBのメモリーを内蔵し、Touch EditionはSD/メモリースティックにも対応する。
5型の「Pocket Edition」の本体サイズは幅104.3×高さ145×奥行8.5mmで、重さは約155g。
カラーはシルバー、ピンク、ブルーの3色で、実売価格は2万円前後。6型の「Touch
Edition」の本体サイズは幅118.8×高さ168.0×奥行9.6mmで、重さは約215g。カラーはシルバー、レッド、ブラックの3色で、実売価格は2万5000円前後。
電子書籍ストアはソニーがブックリスタと連携して運営する「Reader
Store」に対応。そのほか、XMDF/EPUB/PDF/TXTファイル、JPEG/GIF/PNG/BMP画像の表示に対応する。
Touch EditionはMP3/AAC楽曲の再生も可能だ。
シャープ 「GALAPAGOS」

2010年12月発売。5.5型(1024×600ドット)の「モバイルモデル」と10.8型(1366×800ドット)の「ホームモデル」の2モデルをラインアップする液晶タイプの電子書籍端末。
Android
OSを採用しているが、汎用タブレット端末のようにAndroidマーケットからアプリをダウンロードしてインストールすることはできない。
microSDHCカード対応で、8GBカードを付属する。
5.5型のモバイルモデルの本体サイズは幅92×奥行12.9×高さ167mmで、重さは約220g。
レッド系、シルバー系の2色をラインアップしており、実売価格は3万9800円前後。10.8型のホームモデルの本体サイズは幅177×奥行14.7×高さ286mmで、重さは約765g。
ブラック系1色で、実売価格は5万4800円前後。電子書籍ストアはカルチュア・コンビニエンス・クラブの「TSUTAYA
GALAPAGOS」に対応しており、著作権保護のかかっていないXMDF、PDF、テキスト(S-JIS)ファイルにもネイティブ対応している。
そのほか、専用パソコンアプリケーション「GALAPAGOS
Station」を利用してWord/Excel/PowerPoint、HTML、JPEG/PNG/GIF/BMP、PDF、テキスト(S-JIS以外)ファイルをXMDFに変換することも可能だ。
Amazon 「Kindle DX」

2010年1月に日本を含む世界100カ国で発売。9.7インチ(1200×824ドット、白黒16階調)の「Kindle
DX」と6インチ(800×600ドット、白黒16階調)の「Kindle」をラインアップする電子ペーパー採用の電子書籍端末。
Kindle DXの本体サイズは縦264×横183×厚さ10mm、重さは18.9オンス(536g)、実売価格は379ドル。
Kindleの本体サイズは縦190×横123×厚さ8.5mm、重さは無線LANモデルが約241gで、無線LAN+3G通信機能内蔵モデルが約247g。実売価格は無線LANモデルが139ドル、無線LAN+3Gモデルが189ドルだ。
どちらも約4GBのメモリーを内蔵し、最大3500タイトルの電子書籍を保存可能。3G対応モデルは3Gネットワークを通じて「Kindle
Store」にアクセスし、Kindle向けのデジタルコンテンツをダウンロード購入可能だ(通信料はAmazon.comが負担)。
日本語表示はもちろん可能なのだが、残念ながらKindle Storeには日本語コンテンツがほとんどない。
英語のペーパーバックなどを中心に購入して読みたい人にお薦めの端末だ。
PDFリーダー機能を内蔵しており、USBケーブルを経由してPCからPDFファイルを転送することもできる。