
コンサルタントにとってはチャンス
出版社や読者にとって、電子書籍はいろいろなメリットがあることをご理解いただけたと思います。
一方、コンサルタントにとっても電子書籍は非常にメリットが大きいのです。
コンサルタントというのは信用が第一です。
また、専門分野を明確にすることもコンサルタントとして成功するのに大きな要素の一つです。そのために、コンサルタントは「書籍を名刺代わりに持つ」べきと考えています。
しかるに、今日、出版社から書籍を出すことは年々難しくなってきています。
活字離れの傾向から「出版不況」と言われるほど、出版社の経営は楽ではありません。
そのために企画出版と呼ばれる従来主流であった出版方法の比率は低くなり、著者が出版のリスクを負わねばならないことが多くなってきました。
結果として、自費出版と通常出版との違いがなくなりつつあります。
出版には、固定的な費用部分が大きく、リスクが高くなりますが、電子書籍は、固定的費用が通常出版に比較して少なく、在庫のリスクが小さいことから、少ない費用で出版できます。
すなわち、通常出版に比べるとコンサルタントが書籍を名刺代わりに使いやすいと言えます。
書籍は経営コンサルタントの名刺代わり
企業や商工会議所の担当者と話をしているときに
「先生は、どのような本をお書きですか?」と問われたことはないでしょうか?
経営コンサルタントの実力を測る物差しがないために、出版している書籍を実力測定の参考にしているのです。
筆者もこの35年近くの間に、「先生の○○という本を見ました」といって、多くの仕事をいただきました。
書籍が、名刺代わり、否、名刺以上の働きをしてくれることを実感してきました。
しかるに近年の出版不況で、出版社は新規の出版には大変慎重です。そのために出版経験のない経営コンサルタントにはなかなか白羽の矢が立ちません。
自費出版をするにも、莫大な費用がかかります。
いざ印刷ができあがると、部屋が本の山で埋まってしまいます。
自費出版の場合には、書店で販売することはなかなか困難ですし、条件も厳しいです。
電子書籍の場合は、プラットホームと言って、電子出版の販売会社が出版物を競って求めています。
そのために販路確保も自費出版に比べると容易です。